• +0138-83-8866
  • info@miryoku-hokuto.com

一体何が出来るか?~献身

一体何が出来るか?~献身

年末に体調を崩し入院生活を送っているSさん。
身体のこわさからこの先のことについて不安や葛藤を抱くも考えることすら出来ない状態が続いていた。

「らしさとして一体何が出来るか?」

職員のみんなは遠方のため面会に行くことが出来ない家族に代わって毎日面会に行ってくれた。時に励まし、時に不安な思いに寄り添いながらとにかく一緒に過ごす時間を作ってくれた。記憶が失われていると感じれば入院前の様子を動画で見せながら記憶のサポートもしてくれた。

すると日に日に表情が良くなってきた。
相変わらず食事は食べたくないようだが、好物のアイスを持参すれば「美味しい」と言って食べてくれるようになった。
以前は目を開けていることすら辛そうにしていたが、段々と目に力も出てきたように感じる。
努力の甲斐ありSさんの意思決定能力はだいぶ高まったように思う。

この先暮らしていく場所について判断しなくてはならないタイミングが近づいていたこともあり今一度聞いてみた。

「らしさに帰りたくなった?」
「もう半分帰ってるようなもんだよ!」

らしさに戻りたいと思ってくれたようだ。
何よりも納得をして決めてくれたことが嬉しかった。

来週からはまたらしさでの生活がはじまる。
色々課題はあるが、かつてのSさんらしさを取り戻してもらえるよう、みんなで力を合わせて頑張っていきたい。

webmaster